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電気代はなぜ上昇しているのか?太陽光発電でどれくらい電気代が安くなる?

目次

電気代を節約するために、太陽光発電システムを導入するご家庭は増えています。

その背景には、ここ数年で電気代が値上げされたことが関係しています。

全国の大手電力会社で電気代は値上がりしていますが、今回は九州電力の話題にフォーカスしてご紹介しましょう。

なぜ九州電力の電気代は上昇したのか、その理由や、月々の電気代を抑えるコツなどをまとめていきます。

九州電力の電気代はどれくらい値上がりしたの?

九州電力では平成2551日から、平均で6.23%の電気料金値上げを実施しました。

例えば30A契約で1ヶ月ごとに300kWh使用する家庭であれば、旧料金が6,664円だったのが、新料金では6888円となり、224円(3.4%)の負担増となっています。

また季時別電灯においては、6kVA(エコキュート2kW)契約で、1ヶ月ごとに610kWh使用するご家庭であれば、旧料金は10,894円であったのが、新料金では11,919円となり、1,025(9.4%)の負担増になります。

最近のニュースによると、大手電力10社が、202111月から電気料金を値上げする見通しであることもわかっています。

標準的なご家庭の電気料金であれば、九州電力ではこれまでと比べて73円程度値上がりする見込みです。

月々で考えれば数百円の値上がりでも、年間を通して考えるとかなりの負担増になります。

値上がりした電気代を節約するために、太陽光発電を設置する人も多いでしょう。

なぜ電気代は値上がりするの?

九州電力が平成25年に電気料金を値上げした理由としては、燃料費などの大幅な増加を挙げています。

原子力発電所の停止に伴い、火力発電の燃料費は大幅に増加しているため、電気料金の値上げをせざるを得なくなったのです。

また、202111月からの値上がりについても、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や石炭などの輸入価格が高騰していることが原因です。

一般家庭の平均的な電気代はどれくらい?

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2020年」によると、世帯別1ヶ月絵あたりの平均電気代は以下の通りです。

1人暮らし : 5,791/

2人暮らし : 9,515/

3人家族 : 10,932/

4人家族 : 11,788/

(出典:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2.html総務省統計局「家計調査(家計収支編)」)

平均電気代と比べて、ご家庭の電気代はどうでしょうか?

また季節によって電気使用量は異なるので、夏場や冬場は電気代が高くなる傾向にあります。

電気代を抑える3つのコツとは?

電気料金の値上げに伴い、月々に支払う電気代の負担は増えています。

では、電気代を安く抑えるにはどうしたら良いのでしょうか?

ここでは、電気代を抑える3つのコツをまとめてみましょう。

エアコンの設定温度や使い方に気を付ける

電化製品の中でも消費電力が大きいのが「エアコン」です。

エアコンは夏場や冬場の使用頻度が高く、その時期は電気代も高くなりがちです。

夏場の日中(14時)の消費電力の58%、冬場の夕方(19時)の消費電力の約30%を占めるのは「エアコン」であるという結果も出ています。

つまり、夏場・冬場のエアコンの使い方に気を付ければ、消費電力を減らし、電気代を抑えることができるでしょう。

節電につながるエアコンの使い方は、以下の通りです。

ちょっとのコツでこれだけの節約につながるので、実践してみる価値はあるでしょう。

・エアコンの設定温度は、冷房時28℃、暖房時20℃にする(室温28℃設定で年間約820円、室温20℃設定で年間約1,430円の節約)

・フィルターの掃除は定期的(2回が理想的)に行う(年間約860円の節約)

・冷房は必要な時だけつける(年間約510円の節約)

・暖房は必要な時だけつける(年間約1,100円の節約)

・カーテンを閉めた状態でエアコンをつける

・扇風機やシーリングファンを併用して空気を循環させる

・室外機の前に物を置かない

コンセントを抜く

すぐに始められる電気代を抑えるコツとして「こまめに電源やスイッチを切り、コンセントを抜くこと」があります。

電化製品は使用していなくても、コンセントに接続していると微量の電力を消費してしまいます。

この時に消費する電力を「待機電力」と言い、家庭で1年間に消費する電力量のうち、約5.1%にもなるそうです。

電気代に換算すると約6,160円にもなるので、非常にもったいないですよね。

使っていない電化製品の電源は切り、コンセントを抜くことで、使用電気量を減らすことができます。

日常生活の中でできる簡単にできる節電ポイントは、以下の通りです。

どれも簡単にできることなので、ぜひチャレンジしてみましょう。

・使っていない部屋の電気は消す

・テレビやオーディオ類は、長時間使わない場合は主電源を切り、コンセントを抜く

・トイレ便座の保温スイッチを切る(夏場)

・炊飯器は長時間の保温しない

・冷凍していた食材の解凍はレンジではなく、自然解凍にする

太陽光パネルの設置

太陽光発電を導入することで、電気代の節約につながります。

自宅の屋根にソーラーパネルを設置すれば、自家発電が可能になり、発電した電気を自家消費できます。

また余った電気に関しては、電力会社に売ることができるので、さらに電気代を安く抑えることができるでしょう。

太陽光発電システムを設置するには、まとまった初期費用が必要になるものの、将来的には元が取れ、エコにもつながるのでおすすめです。

太陽光パネルを設置したら電気代はどれくらい安くなるの?

太陽光発電に興味を持たれている方の中には、太陽光パネルを設置したら電気代がどれくらい安くなるか知りたい!という人は多いはず。

ここでは、太陽光パネルを設置した際の電気代についてまとめてみましょう。

日中はほぼ外出している家庭での電気代

共働きで日中は家に誰もおらず外出している家庭であれば、昼間に太陽光発電システムで発電した電気のほとんどを売却することができます。

現在は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT制度)により、10年間は売電価格が買電価格よりも高い状況です。(ただし201911月以降、順次満了)

そのため、売電収入を多く得られるでしょう。

例えば月々の電気代が約10,000円のご家庭であれば、太陽光発電を設置することで月々の電気代を約8,090円まで抑えることができます。

つまり、月々約2,000円の削減になるのです。

さらに、毎月の売電収入が約7,030円(現在の売電単価で計算)得られるので、太陽光発電設置にかかった費用を補えます。

日中ご自宅にいる家庭での電気代

子育て中のご家庭では、日中も自宅にいる時間が長いです。

そのため昼間にたくさん電気を使いますが、太陽光発電システムで発電した電気を有効活用すれば、電気代をお得にすることは十分に可能です。

例えば月の電気代が約15,000円のご家庭であれば、太陽光発電を設置することで月々の電気代を約10,554円まで抑えることができます。

つまり、月々約4,446円の削減になるのです。

さらに、毎月の売電収入が約6,000円は得られるので、太陽光発電設置にかかった費用を補えます。

まとめ

今回は、電気代が値上がりしている理由や、電気代を抑えるコツなどをまとめてみました。

太陽光発電システムは、設置にかかる初期費用が高額なので、躊躇してしまいがちですが、月々の支払いで考えるとお得であることがよくわかりますね。

もちろん各家庭のライフスタイルによって電気代も違いますが、電気代を安くできるご家庭が多いでしょう。